【育つ次世代…1人目】

 木と風の香りカフェでは、次世代を担う有力候補がニョキニョキと頭角を現し始めています。

 今回はそのうちのひとり、苫小牧工業高等専門学校5年生の加藤桃子さん通称「モモちゃん」を紹介します。


 モモちゃんは高専のボランティア部に所属しています。 

カフェで学生ボランティアを探していたときに男女数名のグループで参加してくれました。 このグループ「1言えば10わかる」ほど呑み込みが早く「きみたちは何ができるの?」という質問には「何でもできます」と即答。その言葉通りグループ全員が即戦力となって調理補助や遊び相手はもちろん、子どもたちの安全配慮、会場内の動線確保、駐車場案内、重い荷物のバケツリレー、蛍光灯の配線不良もものの数分で直していました。 


そんなグループのリーダー的存在「モモちゃん」

 彼女とは雑談的にいろんな話をしました。海外に興味がある彼女。「アフリカに行ってみたい」という話で盛り上がりました。印象的だったのが「なぜボランティア部に?」という質問に対し「ボランティアするのって当たり前だと思う」と答えていたこと。誰かを支えたり、頑張っている人を応援する行為はごく自然なことだと。


 その後モモちゃんは授業が終わったあと自転車で1時間近くかけて放課後カフェのボランティアにも参加。狭いカフェ内でテーブルをどう配置したら効率的に動けるか「リケジョ」の視点から実際に置き換えてもらいました。 


彼女は今、大学編入試験の真っ最中。 

驚くのはすでに編入後のチャレンジもしっかりとした展望があること。挑戦する彼女を心から応援しています。


 3年前は全国にたった300か所しかなかった子ども食堂が今や3700か所以上に。

 「安心・安全」な子どもの居場所が日本中に増えてきているように、世界中のあちこちにも本当の意味での子どもの居場所が増えることを願ってやみません。 


~以下モモちゃんのコメント抜粋~ 

「今思うと自分が国際協力の分野を本格的に意識し始めたのは、木と風の香りカフェでボランティアとして参加させてもらってからだと思う。ここに来るとあたたかい気持ちになります。いろいろ学ばせてもらってます。 最近は受験で全く顔を出せてないのですが、終わったらまた行きます」

 Momoko Kato

NPO法人木と風の香り

地域の遊び場&子ども食堂 ~愛される子ども時代を~