木と風の香り日記321

夜の木と風の香りカフェ。


 お金ないので1000円のソーラーライトだけど結構キラキラしてくれます。

 夏にね、カフェを頼りにした家出が3件ありました。

 「行くあてがない。子ども食堂だったら泊まらせてくれると思った」 1人で思い悩み、なにか覚悟して行動に移したのだと思います。 


個人情報だからすべてさらすつもりはありません。 3件とも別々の子、年齢層も性別も、事情もさまざまでした。 


中には「よそ様に迷惑はかけられない」とかたくなに公衆トイレで一晩を過ごそうとした子も。約3時間の説得の上カフェで休んでもらったこともありました。


 数年前に大阪の寝屋川で中学1年の男女が亡くなる痛ましい事件がありました。 加害者は裁判の中で子どもたちについて「家出かと思って声をかけた」と言っています。家出からほんの数時間で帰らぬ人となることもある…そんなこと2度と起きてほしくありません。 


一方、私は4人の子どもを持つ母親です。そして我が家はステップファミリー(どちらかに子どもがいて再婚した家族)でもあります。子どもの非行は再婚が原因だとのバッシングもよくある話。 

ですが私は「家出」なんてどこの家庭でも起きうることだと思っています。

どんなに愛情込めて育てたと言っても親と子どもは別個人。意見が対立したり、喧嘩して思ってもない言葉を発して傷つけたり、知らずに理不尽を押し付けているかも。うちの子も家出をするかもしれないし、もしかしてそこで何か得られるものがあるのかもしれない。 


子どもが家出をした…あの家の子育てはどうなってるんだ!?なんて偏見の目をもつことは間違いです。 親と子の対立なんてどこのご家庭でもあること。


 ですから、せめて安全な場所へ家出してほしい。

家出なんて、命の危険のあることはしないほうがいい。でも、もしするのなら、おじいちゃんおばあちゃんの家、友達の家、知り合いのお店など。どうか安全な場所へ。


 行く当てがなければどうぞ、木と風の香りカフェへ。ソーラーイルミネーションは毎晩キラキラしています。 


木と風の香りカフェ 代表つじかわえみ

NPO法人木と風の香り

地域の遊び場&子ども食堂 ~愛される子ども時代を~